のり子のコラム
ステュディオ プレジール
もとき〜なさん :
株式会社伊勢丹勤務の後、96年に渡仏、展示会などのファッション関係の仕事に携わっている方です。

このコラム欄では お菓子にまつわる小さなお話や
もとき〜なさんからのパリ情報を
少しづつお届けする予定です。
お時間のある時にご覧いただけたらと思います。

お菓子と塩

ガレットブルトンヌパリには東京と同じように地方から出て来た人々が大勢住んでいます。そして各地方のお料理が食べられるレストランも沢山あると聞きます。最近の東京は各県の物産を販売するショップが増えて、美味しい名産品が容易に手に入るようになりました。パリもそうした傾向なのか?地方色豊かなお店がオープンしているようです。(もとき〜なさんの写真参照)
フランスの行政区分はパリと26の地方に分けられています。ワインで有名なブルゴーニュ地方、ボルドー地方、高級リゾートで有名なコートダジュール地方などよく知られていますが、お菓子好きの中で今話題なのはブルターニュ地方だろうと思います。
ブルターニュはフランスの北西部で、大きく突き出した半島を含む地域です。元々イギリスから移り住んだ人達(ケルト人)により作られて、独特の文化が生まれたと言われています。オマールをはじめとする海の幸が豊富で、良質な海塩(ゲランドの塩)が作られる所としても有名です。海辺の塩分を含む草で育つ牛たちからは、通常より塩分濃度の高いミルクが搾られ、それを元に製造されるバターも、塩分の強いものになっています。通常お菓子を作る時は無塩バターを使用しますが、ブルターニュではその有塩バターをたっぷり使って作られます。香ばしく焼かれたガレットブルトンヌ(焼き菓子)にも少し塩味が感ぜられますし、有名なクレープやそば粉のクレープ(ガレット)もこちらの発祥です。
昔から日本でも和菓子を作る際には、甘さを上手に引き立てる隠し味として塩がよく使われてきましたが、ブルターニュのものは少し趣が異なり、甘い中に塩気が確実に感じられるものになっています。数年前話題になったクロワッサン生地で作るクイニーアマンという甘塩っぱいパン菓子もこの地方の名物です。初めて食べた時には塩気に驚かされましたが、この系統のお味が、日本でブームになっているそうです。ブームを確実なものにしたのが昨年東京に進出したやはりブルターニュ出身のアンリ・ルルー氏のキャラメルサレ(コラム07年8月参照)でしょう。私はあまりコンビニを利用しませんが、塩入りチョコレートや塩入りのプリン、シュークリームなど様々な商品が出てきているようですね。昨年末の日経MJ新聞の「ヒット商品番付」にも「塩系スイーツ」が入っていましたから、本格的なブームといえそうです。フランスから渡って来たこのブーム、いつまで続くのでしょうか?塩分の摂りすぎには注意いたしましょう。

/Noriko.K

パリで味わえるブルターニュ

シュマン デュ ブルターニュ
オープンしてまだ1年の、ブルターニュ地方の名産品を集めた店 「シュマン デュ ブルターニュ」(パリ12区)
シュマン デュ ブルターニュ
外にはワゴンも出してあり、お菓子の品揃えも豊富

古い建物を使った店内の床のタイルや壁の装飾も魅力
古い建物を使った店内の床のタイルや壁の装飾も魅力

オーナーは店内ディスプレイが上手で、ブルターニュらしい装飾があちこちに...
オーナーは店内ディスプレイが上手で、ブルターニュらしい装飾があちこちに...

ブルターニュ産のお塩と、スープいろいろ
ブルターニュ産のお塩と、スープいろいろ

ひいおばあさんからの家族代々の写真を店内に飾ってある程、オーナーはファミリーを誇りに思っている方
ひいおばあさんからの家族代々の写真を店内に飾ってある程、オーナーはファミリーを誇りに思っている方


ブルターニュ独特のプリントのお皿などいろいろなモチーフでブルターニュらしさを演出
ブルターニュ独特のプリントのお皿などいろいろなモチーフでブルターニュらしさを演出
その昔はベッドだったというブルターニュ独特の家具の中に地ビールやカップなど..楽しさいっぱい
その昔はベッドだったというブルターニュ独特の家具の中に地ビールやカップなど..楽しさいっぱい

 店名  Chemins de Bretagne
 住所  15 Rue de Prague 75012 PARIS   п@ 01 43076132
 URL   http://www.chemins-de-bretagne.com/

パリ/もとき〜な

PAGE TOP

のり子のコラム・バックナンバー

2008.10. 1掲載 特別編 2008夏(オーストリア旅行日記))

2008. 9. 1掲載 ビスキュイ(BISCUIT)  ランスを訪ねて

2008. 8. 1掲載 バスク地方(PAY BASQUE)  ビアリッツの夏

2008. 7. 1掲載 M.O.F. の先生 パリで美味しいバゲットは..?

2008. 6. 1掲載 ドラジェ(DRAGÉES) 6月のマリアージュ

2008. 5. 1掲載 特別編・2008春(パリ旅行メモ)

2008. 4. 1掲載 パック PÂQUES(=復活祭・イースター) 2008年パックの丸デザイン

2008. 3. 1掲載 カーニバル カーニバルと春

2008. 2. 1掲載 包む 贈るお菓子のパッケージ

2008. 1. 1掲載 ショコラの祭典 本場パリのサロンドゥショコラ

2007.12. 1掲載 ニュートラル NOEL A PARIS  2007

2007.11. 1掲載 恵みの秋 秋のフルーツたち

2007.10. 1掲載 トリュフ(TRUFFES) 街のチョコレート工房を訪ねて

2007. 9. 1掲載 お菓子の材料 お砂糖 フランススーパー事情

2007. 8. 1掲載 高級ブランド路線 キャラメリエ物語

2007. 7. 3掲載 マカロン(MACARON) 初夏のパリのウインドウ

2007. 6. 5掲載 ヴィエノワズリー(VIENNOISERIE) コペンハーゲン小旅行

2007. 5. 8掲載 ケーキの意匠 5月の春のお菓子たち

2007. 4.10掲載 ジャム ボンヌママンのイベント

2007. 3. 2掲載 春のくだもの 柑橘類 パリ春便り

2007. 2. 7掲載 お菓子の材料 胡桃(くるみ) NOIX 冬のグルノーブルを訪ねて

2007. 1. 5掲載 公現祭のお菓子 ガレットデ ロワ( galette des Rois)

2006.12.18掲載 ビュッシュドゥノエル(BUCHE DE NOEL) ノエルのウインドウ

2006.11.30掲載 パリの秋 フォション120周年(粋なデコレーション)

2006.11.16掲載 チョコレート解禁? マーキーズ・デュ・セヴィーニュのウインドウ

2006.10.19掲載 フランスの地方 ローヌ・アルプ(RHONE,ALPES)
サヴォワ(SAVOIE)を訪ねて

2006. 9. 25掲載 マリレンクヌーデル(MARILLEN KNODEL) FAUCHONのくだもの

2006. 9. 1掲載 お菓子の材料 アーモンド  AMANDES エクサンプロヴァンスを訪ねて

2006. 8. 3掲載 カラメル CARAMEL イルドレ L'ile de Ré のプティバカンス

2006. 6.20掲載 創作ケーキ(4月レッスンから)
「マリーアントワネット」コレクション ラデュレU

2006 .6. 1掲載 いちご<FRAISE> の旬は? パリの朝市のいちご達

2006. 5. 9掲載 5月になりました シャンゼリゼのラデュレとルノートル

2006. 4. 1掲載 マドレーヌ Madeleine 復活祭のウインドウ

PAGE TOP



Copyright (C) Studio PLAISIR. All Rights Reserved.